積立の全記録|2026年7月分を実行。記録をはじめてから5ヶ月目

淡々と積立を続ける投資家と、背後で大きく揺れる株価チャートのイラスト 積立の全記録
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積立の全記録、第5回。2026年7月分だ。

俺がここに書き残しているのは、後で「あのとき何を持ち、何を考えて買ったか」を自分で復元するためだ。金額の絶対値より、何が何%動いたかのほうが後で効く。

※過去回は金額ベースで書いている(第4回上半期総括)。消したりはしないので、比べたい人はそっちを見てくれ。


今月の結論

7月は、含み益が前月比+19%伸びた。なのに総資産はほとんど動いていない。ざっくり横ばいだ。

矛盾しているように見えるが、月次記録をつけていると普通に起きる。俺のポートフォリオで含み益が乗っている部分は総資産の1割強しかない。そこが2割伸びても、全体では数%だ。しかも今月は生活費のカード引落が重なって現金側が減っている。増えた分と減った分が、ほぼ相殺した。

中身のほうが重要だ。含み益の伸びの約7割は日本株が稼いでいる。 JT、第一生命、メガバンクあたりが上げた。逆に、俺が毎月いちばん多く金を入れているインデックス(オルカンとS&P500)は、13万円買い増したのに含み益が+1.6%しか増えていない。買った額のわりに、評価は動かなかった月だ。

そして俺が7月にやった「判断」は、1回だけだ。それ以外は全部、先に決めたルール通りに流れている。相場が今月どう動いたかは、俺の行動をほとんど変えていない。 この記事は、その内訳の記録だ。


2026年7月末のポートフォリオを%で出す

7月末時点の構成比はこうなった。

区分構成比
S&P500NISA成長投資枠32.2%
現金銀行30.9%
国内個別株特定口座14.9%
オルカンNISAつみたて枠9.6%
全世界株式iDeCo6.7%
VYM特定口座4.2%
積立0.9%
暗号資産BTC0.4%
米ドル現金外貨預り金0.2%

まとめると、株式系が67.6%、現金系が31.1%、残りが金と暗号資産だ。

現金比率は前月の約35%から31%に下がった。ただし前月の数字はカード引落の前に取ったスナップショットで、現金が実際より膨らんでいる。同じ月末どうしなら下げ幅はもっと小さい。「現金を4ポイント減らす」という判断を俺がしたわけじゃない。基準日のズレが混ざった数字だ。ここを混ぜたまま「現金比率を最適化した」と書くと、自分にウソをつくことになる。

含み益の率は器ごとにこうなっている。

含み益率
iDeCo(全世界株式)+24.6%
高配当ポートフォリオ(国内株+VYM)+22.9%
オルカン(NISAつみたて枠)+20.6%
S&P500(NISA成長枠)+19.6%
+17.4%

全部プラスだが、これは2025年から積み上げた累計であって、今月稼いだ数字じゃない。混同すると、毎月2割ずつ増えているような錯覚を起こす。


7月に積み立てたもの

いつも通り、全部実行した。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ── 月3万円(NISAつみたて枠)
  • iDeCo(全世界株式) ── 月1万円
  • ── 月2,000円
  • ビットコイン ── 月990円

合計4万2,990円。相場を見ずに毎月同じ額が出ていく。俺が口座を開かなくても勝手に進む。この部分に俺の判断は1ミリも入っていない、というのが積立の価値そのものだと思っている。

ひとつ区別しておきたいのが、S&P500に入れた10万円は積立じゃないということ。あれは完全にスポットだ。俺のNISA成長投資枠は自動積立にしていなくて、余力が出たときに手で入れている。月次の積立額に混ぜると、毎月10万入れているように読めてしまうので混ぜない。ルールで自動的に流れる金と、俺が判断して入れる金は、最初から別の口として数える。


7月の配当は0円だった

7月の配当受取は、記録上ゼロだった。これも記録なのでそのまま書く。

俺の高配当ポートフォリオは日本株が中心で、配当は3月期末・9月中間に集中する。7月は素通りの月だ。6月は3銘柄から受け取っているので落差はあるが、単に暦の問題でしかない。

配当目的で個別株を買う人は、年間の受取額を12で割った平均額をイメージしがちだ。実際は数ヶ月まとめて来て、あとは無風が続く。入ってこない月に「持っている意味があるのか」と考え始めると、無配の月に売る羽目になる。 判断の材料は、月ごとの入金額じゃなく年間の利回りのほうだ。現在の税引後利回りは3.74%。この水準が維持できているうちは、俺は何もしない。


7月の相場|7月28日に日経平均が一時3,000円超下げた

今月いちばん大きく動いたのは月末だ。

7月28日、日経平均は前日比▲2,566円27銭(-3.95%)の6万2,364円92銭で引けた。下げ幅は一時3,000円を超え、5月21日以来およそ2ヶ月ぶりの安値をつけている。TOPIXも-2.52%。きっかけは前日の米国半導体株安と、韓国KOSPIの急落だった(参考:株探「<マーケット日報> 2026年7月28日」)。1日で4%近く飛んだので、SNSはそれなりに騒がしかった。

俺の反応を正直に書く。下げたことは知っていた。でも積立の設定は何も触っていない。 オルカンもiDeCoも、28日より前にその月の買付は終わっている。下げたから積立額を増やす、という調整を始めた瞬間に、それは積立じゃなくてタイミング投資になる。

その上で、2日後の7月30日にS&P500へ10万円のスポットを入れた。「下がったから買った」と言えば聞こえはいいが、そこまで賢い読みはしていない。もともと入れるつもりの余力があって、たまたま安く買えただけだ。28日に下げていなかったとしても、俺は同じ週に同じ10万円を入れていた。 入れる時期を決めたのは相場じゃなく、余力が出たという自分側の事情だ。

下げを待って現金を寝かせるのは、俺のやり方じゃない。円が安いから今は買い時じゃない、という理屈を前に潰したのと同じで、高いか安いかで入金を止めると、止めている期間そのものが機会損失になる。


今月やったこと/やらなかったこと

やったこと

  • NTTを200株、新規で取得した。 これで個別株は10銘柄になった(高配当コア9+趣味枠の壽屋)
  • 三菱商事を1株、三菱UFJを1株、それぞれ買い増し
  • S&P500に10万円スポット(前述)
  • 積立4本を全部実行

やらなかったこと

  • 売却はゼロ。1株も売っていない
  • 積立額の変更もゼロ
  • 下げた日に口座を開いて評価額を見る、もやっていない

NTTを入れた理由を補足しておく。銘柄を増やすこと自体には慎重な立場だ。監視対象が増えるほど放置できなくなるからで、10銘柄はもう上限に近い。それでも入れたのは、高配当コアの中で通信セクターがKDDI1本に寄っていたからだ。高配当ポートフォリオは利回りだけで組むと業種が偏る。1銘柄の減配や業界そのものの逆風で、受取額がまとめて削られる。 銘柄を増やしたというより、既にある枠のセクター分散を埋めたという感覚に近い。ここから先はもう増やさない。

含み損は2銘柄だけだ。趣味枠の壽屋と、三菱商事。壽屋は今月も単独で下げ続けている(-3.6%)。これは高配当コアじゃなく完全に趣味の枠なので、含み損でも売らない。趣味枠だと最初に決めているものを、含み損が出た途端に「投資判断」として扱い直すのが、いちばんやってはいけないことだと思っている。値動きが枠の定義を書き換えてくるのを、その都度突き返すだけの話だ。


8月の方針

ひとつだけ変える。オルカンの積立を月3万円から4万円へ、満額に増額する。 8月の積立分からだ。

理由は相場じゃなく、家計側の条件が揃ったからだ。生活防衛資金が目標額に到達したので、そこへの積立を月2万円から1万円に落とせる。浮いた1万円をそのままオルカンに回す。新しく捻出した金じゃない、器の付け替えだ。

踏み切れない気持ちはわかる。「増やした直後に暴落したらどうする」だ。7月末に4%落ちたばかりで増額を決めるのは、気分としては最悪のタイミングに見える。

でも俺は、増額の判断を相場に紐づけない。相場を見て決めると、下がっているときは怖くて増やせず、上がっているときは高値掴みが怖くて増やせない。結局いつまでも増やせない。 だから条件は家計側だけに置く。生活防衛資金が貯まったら増やす。それだけだ。増額の元手を3つの器のどこから出すかは前に整理したし、生活防衛資金をいくら貯めるかの逆算もやってある。この2つが決まっていれば、タイミングで悩む必要がなくなる。

浮いた1万円を現金のまま置く選択肢もあった。現金比率は31%あるので、積めば守りは厚くなる。だが生活防衛資金はもう目標に届いていて、これ以上は「使いみちの決まっていない現金」になる。それを持ち続けるほうが、俺には落ち着かない。

8月にやることは、増額の設定を1回変えるだけ。それ以外は7月と同じだ。


7月に相場は動いた。俺はほとんど動かなかった。積立は相場を見ずに流れ、スポットは余力が出たから入れ、増額は家計の条件が揃ったから決めた。判断の理由が全部、相場の外側にある。 これが崩れない限り、含み益が19%伸びた月も、総資産が横ばいの月も、やることは変わらない。入れて、放っておく。

数字が動いた月より、自分が動かなかった月のほうが、後から効いてくる。

第6回は8月末に書く。

※この記事は俺自身の口座の記録であって、特定の商品や銘柄を勧めるものじゃない。投資判断は自分の責任で。数字は2026年7月末時点、証券会社の残高照会と約定履歴から拾っている。前月比は、このシリーズが第1回から使っている集計基準に合わせた。

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