円高でオルカン積立は続ける?「安く買える」の罠

円高で下がる評価額と積立を続ける会社員のイラスト 投資信託
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円高が話題になると、SNSにはすぐ「オルカンは危ない」「今は積立を止めろ」という声が流れてくる。

その空気を見て、一言言いたくなった。

円高になれば、オルカンの円建て評価額は下がりやすい。それは事実だ。

でも、だから積立を止めるのか。

俺は止めない。円高は今まで持っている分には逆風だが、基準価額が下がった月は同じ円で多くの口数を買えるからだ。


なぜ俺は円高でも積立投資を止めないのか

積立投資は、円高の底も、円安の天井も当てないための仕組みだ。

円高になったら積立を止める。円安になったら不安になって待つ。これを始めると、結局は為替を当てるゲームに戻ってしまう。

俺は未来を当てに行かない。毎月決めた額を入れて、航路を守る。

円高で減るのは、まず「今まで持っていた分」の評価額

海外株式を持っていれば、円高で円換算の評価額は下がりやすい。

これは気分がいい話じゃない。昨日まで含み益だったものが減れば、スマホの口座画面を閉じたくなる。

ただ、ここで整理したい。

円高で減った評価額は、為替を含んだ「今この瞬間の値札」だ。投資方針が間違っていたという判定ではない。

含み損になった人は、為替リスクに「負けた」わけじゃない。受け入れると決めていた為替リスクが、表に出た局面にいるだけだ。

俺自身、含み損が−19%まで広がったときも積立設定は触らなかった。そのときの判断は、含み損−19%でも積立をやめなかった理由に残している。

円高は、これから買う分には口数が増える要因になる

一方で、毎月の積立には別の景色がある。

オルカンの基準価額は、組み入れた株式の値動きと為替の両方で決まる。運用会社も、株価が上昇していても円高によって基準価額が下がる場合があると説明している。 三菱UFJアセットマネジメント「オルカンの基準価額が上昇しないのはどうしてですか」

円高で海外株式部分の円換算価値が下がり、基準価額が下がれば、同じ3万円でも買える口数は増える。

ただし、株価も同時に動く。円高になっただけで、必ず基準価額が下がるわけじゃない。多くの口数を買えたからといって、将来の利益が約束されるわけでもない。

それでも、過去に買った分の値札と、これから買う分の条件は分けて考えた方がいい。

ここを一つの損益画面だけで判断すると、「下がったからやめよう」となりやすい。でも積立中の人は、毎月が新しい買付日だ。

評価額だけを見ている人と、買付口数も見ている人では、同じ円高でも受け取り方が変わる。

積立なら、いつか必ず含み益になるわけではない

ここは誤解したくない。

「円高でも積み立てていれば、そのうち必ず助かる」とは言えない。世界株が長く低迷することもあるし、為替が戻る保証もない。

積立は利益を約束する仕組みじゃない。

ただし、一度に高値で買い切るより、買う時期を分けられる。円高、円安、株高、株安を毎月またいで買える。

俺が積立を選んでいる理由は、勝ちを保証してくれるからじゃない。不確実な相場の中で、判断ミスを減らせるからだ。

俺は評価額より、積立設定を見ている

俺はNISAつみたて投資枠でオルカンを月3万円、iDeCoに月1万円を積み立てている。

オルカンを積み立て始めたのは、2025年1月だ。

7月30日時点では、基準価額37,626円、評価損益は+90,524円(+20.57%)だった。8月4日の口座画面では、基準価額36,824円、評価損益は+79,215円(+18.00%)になっている。

Screenshot

2026年8月4日時点。NISAつみたて投資枠のオルカンは+18.00%。

5日間で評価益は11,309円減った。それでも、積立開始からの利益はまだ18%ある。

この変化をすべて円高や為替介入の影響とは言えない。オルカンの基準価額には、その間の株価と複数通貨の値動きも含まれている。ただ、「円高が来たら今までの積立が全部無駄になる」というほど単純ではないことは、俺の口座からも分かる。

相場が上がった月も、下がった月も、基本の設定は触らない。

円高で評価額が減ったときに確認するのは、「損したか」よりも「この金額を続けられるか」だ。

生活費を削って無理に入れているなら、積立額は見直していい。でも不安になったから止めるのは別の話になる。

積立額を生活に合わせるのは設計。為替に合わせて変えるのは予想だ。俺は前者をやる。

円高より先に確認したいこと

数年以内に使う予定のお金なら、そもそも海外株式に置かない方がいい。

また、積立を始める前で、生活防衛資金もまだ整っていないなら、円高か円安かより先に家計を整えるべきだ。

投資は、続けられなければ意味がない。

でも、生活防衛資金を確保し、長期で積むと決めた人まで、為替ニュースのたびに手を止める必要はない。

今日やること

  • 口座の評価額だけでなく、今月の買付口数も見る
  • 円高で含み損になっても売らないかを、平常時に決めておく
  • 積立額が生活を圧迫していないかだけ確認する
  • 為替の予想動画を一本閉じて、積立設定を確認する

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まとめ

円高で評価額が下がる。それは事実だ。

でも、積立中なら話はそこで終わらない。保有分には逆風でも、基準価額が下がった月は同じ円で多くの口数を買える。

相場は生きている。株価も為替も、思いどおりにはならない。

だから積立がある。

相場が動くことと、自分が動くべきかどうかは、まったく別の話だ。


※本記事は俺個人の見解・体験を綴ったものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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