FP3級は投資に必要?それでも俺が今、勉強している理由

閉じた投資の本の周りで、傘・巻物・砂時計・小さな家を静かに確認する後ろ姿の人物のイラスト 投資マインド
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きっかけは、リベ大・両学長のYouTubeだった。お金の知識を体系的に学ぶ話を見ているうちに、「ほな、FPの勉強してみるか」と思った。深い理由はない。

先に言う。オルカンを月4万円積み立てて放置しているだけなら、FP3級はいらない。NISAの基本は、公式サイトと無料の解説記事で十分学べる。それでも俺は今、FP3級の勉強をしている。理由は、資産を増やすためじゃない。


なぜ俺はFP3級を勉強しているのか

FP3級の学科試験の出題範囲は6分野ある。ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継だ(出典:日本FP協会「2級・3級FP技能検定 試験要綱」)。

6分野のうち、株や投資信託にもっとも直接関係するのは「金融資産運用」だ。

ただ、俺がFP3級で学びたいのはそこだけじゃない。保険、税金、社会保険、年金、不動産、相続――投資の外側にあるお金の仕組みだ。理由は3つある。


理由1:保険や金融商品を勧められた時、判断の材料が増える

俺は以前、月19,800円の終身保険を解約した。戻ってきたのは、たった800円だった。詳しい経緯は貯蓄型保険を解約した実録に書いた。

当時は、掛け捨てと貯蓄型の違いも、予定利率の意味も、正直よくわかっていなかった。「FPを勉強したから解約できた」わけではない。順番は逆だ。保険を解約したこと自体は、FPの勉強より先にあった経験で、その経験に、あとからFP3級のリスク管理分野を学んで、初めて名前と理屈がついた。

生命保険を見直したら月33,000円浮いた話も、高額療養費の話も以前書いた。公的保障を知らないまま民間保険を積み増すと、必要以上の保障を買ってしまう可能性がある。FP3級の勉強は、こうした過去の判断を、あとから体系立てて理解し直す作業でもある。


理由2:税金・社会保険の仕組みを知ると、手取りと家計の見え方が変わる

FP3級では、税金はタックスプランニング、社会保険はライフプランニングと資金計画で学ぶ。勉強していくと、給与明細の見え方も変わってくる。所得税、住民税、社会保険料。天引きされている中身を、初めて自分の言葉で説明できるようになった。

インフレで実質的な税負担が増えている話は前に書いた。給料が上がっても、控除の基準が据え置かれれば手取りは思うほど増えない。この構造は、タックスプランニング分野そのものだ。

NISAの非課税枠も、税金の仕組みを知って初めて「何が得なのか」が言葉になる。NISAへの高配当株の植え替えで税金がかかるか計算した記事を書いた時も、譲渡益課税の基本ルールを一度整理した。投資の勉強だけでは、税金の仕組みまでは追わない。


理由3:年金・相続・不動産――年齢とともに必要になる知識の入口になる

iDeCoを始めたきっかけは、年金定期便を見て焦ったことだった。当時は、年金の仕組みを体系的に理解していたわけではなく、不安から動いた。

相続はまだ本格的に経験していない。ただ、不動産については、父の家を10ヶ月で売った時に、すでに当事者になっている。あの時も、相続や不動産の知識を体系的に持っていたわけではなかった。

FP3級を学んでいる今なら、あの手続きの何割かは事前に土台があったはずだ。年金・相続・不動産は、自分の年齢が上がるほど、あるいは親の年齢が上がるほど、避けて通れなくなる分野だ。今のうちに入口だけでも知っておく。それが理由の3つ目だ。


資格を取ることと、お金を増やすことは別問題

ここで釘を刺しておく。FP3級を取ったところで、高利回りの商品を見抜けるようになるわけではない。詐欺的な金融商品も、資格試験の6分野を暗記しただけでは見抜けない。

「資格を取れば損を防げる」は言い過ぎだ。俺が言いたいのは、損に気づける確率が、勉強する前より少し上がるということだけだ。資格を取ることと、資産を増やすことは、そもそも別の問題として扱ったほうがいい。

資格コレクターになる必要もない。FP2級、FP1級まで進むかは、また別の判断だ。俺は今のところ、3級の範囲を一通り理解できれば十分だと思っている。


FP3級を取る価値が高い人/無理に取らなくてもいい人

全員が取るべき資格ではない。俺の実感で整理するとこうなる。

取る価値が高い人

  • お金の制度を一度、体系的に学びたい人
  • 保険・税金・年金を自分でも判断したい人
  • NISAだけでなく家計全体を改善したい人
  • 将来FP2級まで進む可能性がある人

無理に取らなくてもいい人

  • 資格試験そのものが大きなストレスになる人
  • 必要な制度をその都度調べる習慣がすでにある人
  • 投資の知識だけが目的の人
  • 資格取得自体が目的化している人

どちらが正しいという話ではない。自分がどちら側かを、まず確認すればいい。


今日やること

  • FP3級の試験範囲を一度眺めてみる(日本FP協会の試験要綱で確認できる)
  • 6分野のうち、自分が一番弱いと感じる分野を1つだけ確認する
  • NISAだけでなく、税金・年金・保険の基本も、最低限は確認しておく

全部を一気に覚える必要はない。時間がなければ、弱い分野を1つ眺めるだけでいい。資格試験に今すぐ申し込む必要もない。まずは自分がどこを知らないか、それだけ確認すればいい。


まとめ

FP3級は資産を増やす資格じゃない。オルカンを買って放置するだけなら、この資格は必要ない。だが人生のお金は投資だけじゃない。保険、税金、年金、相続。知らないことで損をする場面は、投資の外側にいくらでもある。

資産を増やす勉強と、失点を減らす勉強は別物だ。俺は今、後者を学んでいる。

投資はシンプルでいい。だが人生のお金は、投資だけでは片づかない。


※本記事は俺個人の見解・体験を綴ったものであり、特定の資格取得や金融商品の購入・解約を推奨するものではありません。保険の契約条件は人によって異なります。制度の詳細・最新の試験情報は日本FP協会等の公式情報でご確認ください。

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