三菱UFJと三井住友、決めきれず両方買った。今は1社に絞ろうか迷っている

メガバンク株2社を天秤にかけ、役割の重複に気づいて迷う投資家のイラスト 個別株
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三菱UFJ FGと三井住友FG、どっちを買うか決められなかった。だから両方買った。2026年3月のことだ。

半年経った今、俺はこの2社をどうするか迷っている。結論を先に言う。まだ結論は出ていない。 ただし整理の仕方は決めている。会社としてどちらが優れているかではなく、俺のポートフォリオの中で同じ役割を2つ置いていないかを見る。

高配当株で似た役割の銘柄を複数持ってしまったとき、どう整理するか。今日はその途中経過を書く。


なぜ俺は高配当株の役割重複を整理しようとしているのか

俺の高配当株は、コア8銘柄(JT・KDDI・NTT・三菱商事・三菱UFJ FG・三井住友FG・ENEOS・第一ライフグループ)に趣味枠の壽屋、VYMを加えて計10銘柄が上限の目安だ。新しい銘柄を追加するより、既存の銘柄を厚くする。それが今の方針だ。

その方針からすると、三菱UFJ FGと三井住友FGの2社は引っかかる。どちらも国内メガバンクで、金利の影響を受けやすく、株主還元に積極的な高配当株だ。企業として違いはあっても、俺が保有する「目的」から見ると、この2社はほぼ同じ仕事をしている。

同じ役割の銘柄を2つ置く必要があるのか。それが今回の論点だ。

理由1:決められなかったから、両方少額で買った

三菱UFJ FGと三井住友FGは、2026年3月に買い始めた。どちらも金利上昇局面で選ばれやすい銘柄で、決算やニュースを見比べても「こっちの方が明確に上」という差を俺は見つけられなかった。

決められないなら、両方少額で持ってみればいい。そう考えて、3月16日に三菱UFJ FGを、3月27日に三井住友FGを買い始めた。ちょうど同じ3月末、あらかじめ決めていた「6,000円台に乗ったら売る」というルール通りに、JTの一部(13株)も売却している。この2社の買い増しとJT売却は同じ時期の動きではあるが、JTを売ったから2社を買ったわけではない。買い始めたのはJT売却より前だ。

最終的に三菱UFJ FGは7株(平均取得単価2,810円)、三井住友FGは5株(平均取得単価5,694円)まで買い増した。最初から2社を長期で持ち続ける明確な意図があったわけじゃない。決められなかった結果が、そのまま2社保有という形になった。

理由2:持ってみて気づいた、役割の重複

数か月持ってポートフォリオを見返しているうちに、違和感が出てきた。三菱UFJ FGと三井住友FGは、俺の中で「国内メガバンク・金利敏感株・配当株」という同じ枠に入っている。ここでいう「役割」は、単に業種名が同じという意味じゃない。俺がその銘柄に期待している収益源や金利への感応度、配当、ポートフォリオ内で担わせている機能まで含めて見ている。どちらかの会社が悪いから売りたいわけじゃない。両方とも普通に良い会社だと思っている。

問題は会社の優劣ではなく、俺のポートフォリオ設計の方だ。同じ役割の銘柄を2つ抱えたまま「既存を厚くする」を進めれば、金融セクターへの依存はさらに高まる。

「どちらが良い会社か」と「なぜ2社持つのか」は、別の問題だ。企業比較とポートフォリオ設計を混同すると、君もいつまでも決められなくなる。

理由3:東京海上HDという選択肢、そして第一ライフグループとの重複も考えた

そんな時、東京海上ホールディングス(8766)の株式分割のニュースを知った。2026年8月25日、1株につき15株に分割すると発表され、基準日は2026年9月30日、効力発生日は2026年10月1日だ。あわせて100株以上を3年以上継続保有する株主向けの優待制度も導入された。

「メガバンク2社のうち1社を整理して、その分を東京海上HDへ振ってはどうか」。この案が浮かんだのは事実だ。

ただし、ここは自分に釘を刺しておく。株式分割そのものを買い理由にはしない。 東京海上HDの適時開示資料には、分割の目的として「当社株式の投資単位当たりの金額を引き下げることにより、より投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることを目的としております」とある(出典:東京海上ホールディングス「株式分割および株主優待制度の導入について」2026年8月25日)。

つまり分割は、1株を買いやすくするための技術的な処置であって、会社の稼ぐ力を増やすものじゃない。ニュースを見たことは検討を始めるきっかけになったが、「分割するから買う」にはしない。

もう一つ、引っかかったことがある。俺はすでに第一ライフグループ(旧・第一生命ホールディングス。2026年4月1日付で商号変更、英文はDaiichi Life Group, Inc.。出典:株式会社第一ライフグループ公式サイト)を100株、平均取得単価1,188円で持っている。東京海上HDを追加すると、保険会社が2社になる。これもまた重複ではないか。

ここは一次資料で確認した。東京海上HDは国内損害保険が中心で、自動車保険・火災保険など短期契約が中心的な位置を占める。利益は保険引受(損害率と事業費率)と資産運用の両輪に左右され、自然災害の頻度や規模の影響を受けやすい。一方の第一ライフグループは国内生命保険が中心で、死差益・費差益・利差益という「三利源」が利益の主要な構成要素になる。契約は数十年単位の超長期で、長期金利の水準の影響を受けやすい。

同じ「保険・金融セクター」という大枠のリスクは共有している。完全な業種分散だとは書かない。 ただし、生命保険と損害保険では収益を生む構造が違う。メガバンク2社を並べて持つより、役割を分けられる可能性はある。あくまで「可能性」だ。断定できるほどの検証はまだできていない。

すぐ売らず、9月末まで考えないと決めた

ここまで整理して、俺は結論を出さなかった。2026年8月の時点で、自分にこう決めている。「東京海上については9月末まで再検討しない」。

迷った瞬間に売買すると、たいてい後悔する。だから結論を急がず、再検討する日をあらかじめ決めて、その日までは考えないことにした。これは先延ばしとは違う。判断を放棄しているんじゃなく、判断する日を自分で予約している。

「分割で株価が動きやすくなった今のうちに買っておくべきでは」という声が聞こえてきそうだが、それには乗らない。分割は投資単位の話であって、俺が欲しいのは納得できる価格で必要な役割を埋めることだ。銀行株が上がっているから銀行を買うのでも、東京海上が欲しいから今すぐ買うのでもない。

三菱UFJ FGを残すか、三井住友FGを残すか、それとも両方残して東京海上HDを追加するか。最終結論はまだ出していない。

こういう人は2社持ち続けてもいい

無理に減らす必要がない人もいる。個別株の銘柄数にまだ余裕がある人、金融セクターへの配分を意図的に厚くしたい人、配当の絶対額を重視していて多少の役割重複は気にしない人だ。

俺の場合は「個別株10銘柄前後」という上限を自分で決めているから引っかかったわけで、この上限を持たない人にとっては、そもそも問題にならない話でもある。

今日やること

  • 保有銘柄を一覧にして、それぞれ「何の役割で持っているか」を一言で書き出す
  • 同じ役割のマス目に、銘柄が2つ以上入っていないか確認する
  • 迷って結論が出ないなら、再検討する日をカレンダーに書き込む。その日までは動かない

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似た判断は今回が初めてじゃない。過去の記事とあわせて読むと、俺の個別株の扱い方がつながって見えるはずだ。

まとめ

メガバンク2社を両方買ったのは、優柔不断だったからじゃない。決められないなら少額で両方持ってみて、後から役割の重複に気づいたら整理すればいい。それでいいと思っている。

大事なのは、銘柄で選ぶか、役割で選ぶかだ。銘柄で選ぶと「どっちが良い会社か」という終わらない比較になる。役割で選ぶと「このマス目に何を入れるか」という、いつか決着のつく問いになる。

俺はまだ結論を出していない。9月末、自分で決めた再検討日にもう一度この記事を読み返すつもりだ。


※本記事は俺個人の見解・体験を綴ったものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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