貯金30万円、投資経験ゼロから約2年。株価を読まない俺が総資産565万円まで来た理由

株価チャートを予測せず、家計と積立の仕組みで資産を積み上げる会社員のイラスト 投資マインド
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約2年前、俺の貯金は30万円だった。

投資経験はゼロ。株価の明日も分からない。

それでも今、総資産は565万円まで来た。2026年6月30日確定の数字でいえば、5,650,477円だ。

先に言っておく。投資だけで30万円を535万円に増やしたわけではない。給与から貯め、固定費を見直し、保険を解約し、その一部をNISAやiDeCoの積立に回してきた結果だ。

この記事でいう「株価を読まない」は、株価を見ないという意味ではない。明日の値動きや、相場の天井・底を当てようとしないという意味だ。

資産形成で俺に必要だったのは、相場を当てる才能ではなかった。才能や気分に頼らなくても、入金と積立を続けられる仕組みだった。

貯金30万円、投資経験ゼロの俺が最初にやったこと

最初から投資が好きだったわけではない。

貯金30万円の状態で、いきなり個別株を買って相場に勝とうとは思わなかった。そもそも、何を見ればいいのかも分からない。決算書を読み込んで、企業の将来を予測する知識もなかった。

だから、最初に見たのは株価ではなく家計だった。

給料が入ったら、先に残す。残った分で生活する。毎月の固定費を確認する。加入していた保険を見直す。生活に必要な現金を確保する。

地味だ。チャートも出てこない。SNSで話題になる銘柄も出てこない。

ただ、資産形成の土台になったのは、この地味な作業だった。

「株価を読まない」は、何もしないことではない

俺は相場を見る。保有商品の値動きも確認するし、制度や投資方針も調べる。

ただし、明日の株価を当てるためには見ていない。

「今は高すぎるから待つ」「暴落が来そうだから現金にする」「底を打ったら一括で入れる」。こうした判断を毎回当て続ける前提には立っていない。

相場の先行きを当てようとすると、判断の回数が増える。判断が増えるほど、気分やニュースに行動が引っ張られる。俺の場合、その状態では長く続かなかったと思う。

そこで、NISAやiDeCoを自動積立にした。オルカンを中心に分散する。生活費を投資に回さない。相場が荒れても、生活に必要な現金まで売買に使わない。

「放置」は、何も考えないことではない。先にルールを決めて、値動きに狼狽しないことだ。

総資産565万円は、投資だけの成功談ではない

総資産が565万円になったと書くと、投資で大きく勝った話に見えるかもしれない。

でも、実態は違う。

俺の資産推移には、給与からの貯蓄、賞与、固定費の削減、保険の見直し、積立投資、相場の値上がりが混ざっている。2026年6月は賞与の影響もあり、総資産が前月から大きく増えた。増加分を全部「投資の才能」と呼ぶのは、数字の読み方として雑すぎる。

2026年6月30日時点の内訳は、現金・預金が概算208万円、投資コアが約254万円、投資サテライトが約97万円、金やBTCなどが約6万円だった。細かな内訳は資産565万円時点の上半期総括にまとめている。

俺がここで伝えたいのは、565万円という結果をそのまま再現できるという話ではない。収入、支出、賞与、開始時期、相場環境が違えば、同じ金額にはならない。

伝えたいのは、資産の増加を「銘柄選びの勝ち」だけで説明しなくていいということだ。

才能がある人だけが勝つなら、俺はここまで来られなかった

俺は、決算書を読んで企業の将来を見抜けるわけではない。

テクニカル分析もしない。移動平均線やローソク足を見て、次に株価がどちらへ動くかを判断することもない。チャートの形から未来を当てられるなら、それはそれで格好いいと思う。でも、俺にはできない。

暴落も予測できない。いつ起きるか分からないし、どこまで下がるかも分からない。「そろそろ危ない」と感じて現金に逃がしておけば、その後の上昇を逃すかもしれない。逆に、まだ大丈夫だと思っているときに下落が始まるかもしれない。

そんな俺でも、総資産565万円まで来た。もちろん、投資だけで535万円を増やしたわけではない。給与からの貯蓄、賞与、固定費の見直し、保険の解約、生活防衛資金の確保。そのうえで、NISAやiDeCoの積立を続けてきた。

だから、この結果を「才能」の一言で説明するのは違うと思っている。もし俺に相場を読む特別な力があったなら、そう書けば話は早い。でも、実際にやったことは、分からないものを分からないまま認めて、分かる範囲の家計と入金を整えることだった。

相場を当てられなくても、積立を続けることはできる。決算書を読めなくても、生活費を投資に回さないルールは作れる。チャートから未来を予測できなくても、毎月の買付日を決めることはできる。

必要だったのは、相場を当てる才能ではなく、才能に頼らなくても続けられる仕組みだった。

効果が大きかったのは、保険・固定費・入金力の見直し

投資を始めたら、良い銘柄を探すことが最優先だと思いがちだ。

俺も最初はそうだった。でも、毎月の入金額が小さいままなら、銘柄を一つ増やしても資産形成全体はあまり動かない。

先に効いたのは、固定費と保険だった。

保険は、保障と貯蓄を一つの商品に詰め込んでいた。見直しの結果、不要だった契約を解約した。個人年金も解約し、投資に回すための種銭を作った。貯蓄型保険については、解約時の返戻金が約800円だった経験もある。貯蓄型保険を解約した実録に詳しく書いた。

もちろん、保険は誰でも解約すればいいわけではない。必要な保障、家族構成、勤務先の制度で判断は変わる。俺の場合は、保障の必要性と手数料構造を見直した結果、投資と保障を分ける方針に変えた。

固定費を一度見直すと、その効果は毎月続く。投資の利益は相場次第だが、不要な支出を減らした分は、その後の入金力として残る。

資産形成では、投資商品を選ぶ前に「毎月いくら残せるか」を整える方が先だった。

自動積立と分散で、毎回の判断を減らした

俺のコアは、オルカン、S&P500、iDeCoの全世界株式などだ。オルカンは毎月積み立て、iDeCoも自動で拠出している。個別株やVYMも保有しているが、資産形成の中心は積立と分散だ。

オルカンを選んだ理由は、「これが必ず一番上がる」と予測したからではない。世界中の企業に分散し、一本の商品で広い範囲を持てるからだ。個別株とオルカンを併用する理由にも書いた通り、個別株を考える部分と、考えなくていい部分を分けたかった。

判断を減らすと、相場が下がったときにも「何をすればいいか」が残る。含み損が出ても積立設定は変えない。生活費は別に確保している。毎月の買付を、相場への感想文にしない。

これは、利益を保証する方法ではない。株式には価格変動があり、元本割れもある。俺が続けられたのは、生活費まで投資に回さず、下落時に売らなくても済む現金を残していたからだ。生活防衛資金の目安と保険見直しは、その土台を考えた記事だ。

大勝ちより、途中で退場しないことを優先する

短期間で大きく増やしたいなら、集中投資や短期売買という選択肢もある。ただ、そこには銘柄分析、売買判断、経験、適性が必要になる。俺はそれを否定していないし、「投資全般に才能はいらない」とも言わない。

個別株で市場平均を継続して上回ることや、短期売買で利益を出し続けることは、長期・積立・分散とは別の難しさがある。

今回の話は、普通の会社員が長期で資産形成する場合の話だ。

生活防衛資金を確保し、給与から先に残し、無理のない金額を自動で積み立てる。相場が荒れたときに、生活費を守るために売らなくて済む状態を作る。

投資で一度大きく勝つより、資産形成をやめない方が俺には重要だった。

「もっと勉強してから始めよう」と思う気持ちは分かる。俺も投資経験ゼロだった。でも、詳しくなってから始めるのではなく、小さく始めて、仕組みを作りながら知識を増やす方法もある。

もちろん、生活防衛資金がなく、リボ払いや高金利の借金があり、積立額が生活を圧迫しているなら、投資より先にそこを整えるべきだ。ここを飛ばして「毎月満額積立」と言うつもりはない。

才能を使わなくても続く構造を作る

「才能がないから投資は無理」と考えていた頃の俺は、投資を相場の勝負だと思っていた。

今は少し違う。

資産形成は、毎回の判断で勝ち続けるゲームではない。収入の一部を先に残す。固定費や保険を見直す。生活防衛資金を置く。NISAやiDeCoで自動積立する。分散する。生活費を投資に回さない。相場が荒れても、決めた範囲で続ける。

この仕組みを作ることにも、もちろん考える力はいる。ただ、明日の株価を当てる才能とは別のものだ。

俺が貯金30万円、投資経験ゼロから約2年で総資産565万円まで来た過程は、派手な一発逆転ではない。給与と家計改善と入金を土台にして、投資はその一部を長期で働かせた。

だから、君が相場の天井も底も分からないなら、それで始められないわけではない。俺も分からないまま始めた。

今日やること

  • 給料日に先取りで残す金額を決める
  • 固定費と保険を一つだけ確認する
  • 生活費を除いた無理のない金額で、自動積立の設定を検討する

一度に全部やらなくていい。仕組みは、続けられる形で作る。

まとめ

資産形成は、才能の競争ではなかった。

俺に必要だったのは、相場を当てる能力ではなく、相場を当てなくても続けられる家計と積立の設計だった。

565万円という数字は、投資だけの勝利ではない。貯める、見直す、守る、積み立てる。その全部が資産形成だった。

個別株分析や短期売買の世界には、別の才能と経験が要る。そこまで一括りにはしない。

ただ、普通の会社員が長期・積立・分散を中心に進めるなら、最初から特別な才能を持っている必要はない。才能を使わなくても続く構造を作り、途中で退場しないこと。

俺が貯金30万円からここまで来るのに必要だったのは、結局それだった。

※この記事は俺自身の資産形成の記録であり、特定の金融商品や投資行動を勧めるものではない。投資には元本割れの可能性があり、家計・資産・リスク許容度に応じて判断してほしい。

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