新NISAで日本の高配当株を積んでいる。含み益が増えると少し嬉しいけど、売るつもりもない──そういう人に向けて書く。
今週、日経平均が週間で3,800円上がった。Bloombergによると、外国人の日本株買い越し額が過去最大水準に達した。
俺がやったこと? アプリを開いて、含み益を確認して、閉じた。「うまい」と思った。以上だ。
売りも買い増しも、一切しなかった。それが正解だったと思ってる。その理由を話す。
結論:外国人が動いても、放置投資家は動かない。それが戦略だ。
外国人が日本株を記録的買い越し──その理由を整理する
まずここを理解しないと、「動くべきか動かざるべきか」の判断ができない。
理由は大きく2つだ。
① 「脱米国」マネーの受け皿になった
トランプ関税の影響でS&P500の頭が重い。FRBは3月FOMCで2会合連続の据え置きを決定、FF金利は3.50〜3.75%のまま(※ジェトロ, 2026年3月)。フェドウォッチでは2026年内の利下げ回数ゼロ予想まで出始めている。米国株に資金を置きにくい状況で、割安感のある日本の高配当バリュー株に目が向いた。
② 3月末配当後の需給タイミングが重なった
3月決算銘柄の配当を受け取った機関投資家が、その資金で買い戻しに動く。これは毎年4月に起きる季節的な需給現象だ。
つまり今週の「記録的買い越し」は、構造的な変化ではなく、複数の買い材料がたまたま同じ週に重なったタイミング的現象だ(※Bloomberg, 2026年4月9日)。
放置投資家が何もしない正解──その根拠
長期高配当投資の判断軸はシンプルだ。
「この銘柄を長期で持ち続ける理由があるか」
JT、ENEOS、三菱商事──買った瞬間にこの問いに答えて、保有を決めた。週単位の需給変動は、その判断を覆す理由にならない。
過去を振り返っても同じだ。2023年に外国人が日本株を大量買いした局面でも、バフェット効果で商社株が急騰した局面でも、「長期保有」という判断軸を持っていた人が一番得をした。動いた人の多くは、割高なタイミングで買い、天井近くで売る羽目になった。
「何もしない」は怠慢じゃない。設計通りに機能している証拠だ。
よくある勘違い
「こんなに上がったなら利確すべきでは?」
高配当株を持つ目的は値上がり益を取ることじゃない。配当を受け取りながら長期で保有することだ。含み益が増えたのはボーナスであって、ゴールじゃない。利確した瞬間に「長期保有」という戦略は終わる。
「今が買い増しチャンスでは?」
外国人が大量に買った後に飛び乗るのは、最も割高なタイミングで買うリスクがある。積立設定がある人はそのまま継続するだけでいい。スポット買いを検討するなら、少なくとも需給が落ち着いてからだ。
まとめ
- 外国人の記録的買い越しは「脱米国マネー×3月配当後の需給」が重なったタイミング的現象
- 構造的な変化ではないため、長期保有の判断軸は変わらない
- 過去の類似局面でも、動かなかった人が結果的に正解だった
- 高配当株の利益は「値上がり益」ではなく「配当の積み上げ」で計る
- 「何もしない」は戦略であり、規律の証明
参考:
- Bloomberg「海外勢の日本株買いが過去最大」(2026年4月9日)https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-04-09/TD7THFKJH6V600
- Bloomberg「米株上昇・原油安でインフレ懸念後退」(2026年4月8日)https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-04-08/TD6H0NKJH6V500
- ジェトロ「FRB 2会合連続据え置き」(2026年3月)https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/03/df75ca68d5a7da27.html


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