月曜の朝、日経平均が-5%を叩き出した。
スマホを開いて数字を見た。「売るべきか」——そう頭をよぎった人も多かったと思う。
俺は何もしなかった。売る理由が見当たらなかったからだ。
結果として、それが正解だった。今週を振り返る。
今週の数字をざっくり確認
| 週初(3/30) 51,000円割れ | 週中(4/1) +5%超の急反発 | 週末(4/4) 53,123円 |
週初と週末を比べると「そんなに変わらなかったじゃないか」という感想になる。でも途中の乱高下は本物だった。
1日ずつ振り返る
3月30日(月)
日経平均が51,000円を割り込む全面安
中東情勢の悪化と原油価格の急騰が重なり、プライム市場の9割超が下落する全面安の展開。2026年の上昇分をほぼ吐き出すところまで売られた。
このとき俺が考えたこと。「下がってる。でも、どうせ積立の日は来る。安く買えるじゃないか」。それだけだ。売る理由が何もなかった。
4月1日(水)
イラン停戦期待で史上4番目の上昇幅 +5%超の急反発
米国とイランの停戦協議進展の観測が広がり、日経平均は歴史的な急反発。株・債券・円がそろって上昇するリスクオンの展開となった。
月曜に売った人は、この反発を取れていない。たった2日で「損失確定→回復の恩恵なし」という最悪のルートを歩んだことになる。感情で動くとこうなる。俺は何もしていないので、月曜の下落も水曜の反発も、両方ちゃんと乗っている。
4月1日(水)【同日】
日銀短観:現状は強いが、先行きは全業種で悪化
大企業製造業DIはプラス17と4期連続改善・予想超え。AI・半導体需要が牽引。ところが先行きDIは7ポイント低下と、全業種・全規模で悪化。「今は強い、でも3か月後は不安」という結果だ。
これが面白い。プロが集計した景況感でさえ「現状〇・先行き✕」という矛盾した数字になる。3か月先ですら読めないのに、来週の相場を読もうとするのは何なんだろうと思う。
4月2日(木)
トランプ演説で失望売り 原油高が再燃
前日の急騰から一転、トランプ大統領の演説が停戦に踏み込まず株・円ともに売られた。
「水曜に買っておけばよかった」と思った人もいるかもしれない。でも木曜にそれを言うなら、月曜にも同じことを言えたはずだ。後付けで語れる判断は、リアルタイムでは誰にも下せない。
月曜−5%、水曜+5%、木曜失速。週トータルで見れば「たいして変わらなかった」。でも途中で動いた人は、確実に何かを失っている。
来週(4/6〜)の焦点:日銀4月会合を気にしすぎなくていい
証券会社の予想は5万〜5万5000円のレンジ内での動きが大勢。最大イベントは4月27〜28日の日銀金融政策決定会合で、利上げの有無が焦点になる。
「来週はどう動くか」を気にし始めると、毎週気にし続けることになる。20年スパンで見れば、今週の5%の上下は誤差の範囲だ。積立設定を変えなかったか確認する。それだけでいい。
おわりに:高くても安くても、どちらもラッキー
今週の乱高下を経て、改めて俺の投資哲学を確認した。
月曜に日和って売っていたら、水曜の+5%という稲妻が輝く瞬間の恩恵を受けられなかった。投資で大事なことは、キャピタリズム(資本主義)が崩壊しない限り市場に居座り続けることだ。今週はその原則を、身をもって体験した1週間だった。
「今日は高値で売れた、ラッキー。
今日は安く買えた、ラッキー。」
どちらに転んでも得をしている——それが積立投資家の本当の強さだ。
相場がどちらに動いても、俺にとっての「ラッキー」に変換できる仕組みを持っている。だから悲観する必要がない。今週もそれを実感した週だった。
放置投資の真価は、こういう週に出る。
参考・出典
Bloomberg原油高で株急落、介入警戒し円反発(3/30)
Bloomberg株が大幅反発、イラン戦争終結期待(4/1)
Bloomberg日本株週間展望:軟調、イラン停戦協議に不透明感
Bloomberg日本株週間展望:下落、戦争激化を警戒
財経新聞日経平均は大幅3日続落(3/30)
日本経済新聞大企業製造業の景況感4四半期連続改善 日銀短観
松井証券日経平均大引け:反発、米ハイテク株高(4/3)
ダイヤモンドZAI来週(4/6〜)の日経平均予想レンジ


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