資産形成中に債券はいらない。俺が個人向け国債10万円を売った理由

国債から株式へ資金移動を示すフラットイラスト 投資信託
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「分散投資が大事。株だけじゃリスクが高い。債券も持て」

資産形成を始めた頃、こういうアドバイスをよく見た。俺も素直に信じて、個人向け国債変動10年を10万円分買った。「現金より増えるし、安全」という理由で。

結論を先に言う。2025年9月、それを全額売った。後悔はない。理由は3つある。


理由①:1年持って増えた金額が、株の1週間に負けた

個人向け国債変動10年を買ったのは2024年夏ごろ。当時の適用金利は0.61%前後だった。
10万円を1年保有して受け取った利子は税引き後でおよそ500円弱

同じ1年間、NISA口座のeMAXIS Slim全世界株式は**+21%**だった。

10万円が同じ期間NISAに入っていれば、評価額は12万円超になっていた計算だ。国債で得た500円と比べると、その差は約2万円。資産形成フェーズにいる人間が、その差を「安全の代償」として払い続ける必要があるか。俺の答えはノーだ。

(参考:財務省「個人向け国債の金利情報」


理由②:「安全」のためにすでに現金を持っている

債券を持つ理由として「安全資産として」という論理がある。
ただ、俺はキャッシュ比率30%を維持している。現在の現金保有額は約140万円だ。

生活防衛資金はすでに現金で確保している。その上でさらに債券で「安全資産」を積む意味が見当たらない。

現金と債券は役割が似ている。どちらも「守る金」だ。 守る金をダブルで持って、攻める金が減るのは資産形成期としては逆だと判断した。


理由③:「分散」は全世界株式で足りている

「株100%はリスクが高い」という意見もある。ただ、eMAXIS Slim全世界株式を1本持つだけで、すでに先進国・新興国合わせて数千銘柄に分散している。

債券を追加することで確かに値動きは小さくなる。ただ、それはリターンを削ることとセットだ。資産形成中の20〜30年スパンで見れば、値動きを抑えることより「増やすこと」に集中する方が合理的だと思っている。

(参考:金融庁「長期・積立・分散投資とNISA」


こういう人には債券もあり

  • 10年以内にリタイアを考えており、資産の取り崩しフェーズが近い人
  • 相場が下がると眠れなくなるくらい精神的な安定を優先したい人
  • すでに資産が数千万円あって、守ることが攻めることより重要になってきた人

資産形成フェーズが終わったら、俺も債券を検討すると思う。問題は「今じゃない」という話だ。


今日やること

  • 今持っている金融資産の内訳を確認する(株・債券・現金の比率)
  • 現金保有が生活費6ヶ月分以上あるなら、「守る金の二重持ち」になっていないか確認する
  • 債券ファンドを保有している場合、信託報酬と過去1年のリターンを調べる

まとめ

個人向け国債を1年保有して、得た利子は500円弱だった。同じ金がNISAにあれば2万円増えていた。

「安全のために債券」という論理は否定しない。ただ、生活防衛資金を現金で持ちながら、さらに債券で守りを二重にする必要は俺にはなかった。

2025年9月に10万円を売却して、NISA成長枠のスポット購入に回した。その判断は今も正しかったと思っている。

資産形成中は株で増やす。守る仕事は現金に任せる。それだけだ。


※本記事は俺個人の見解・体験を綴ったものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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