SBI証券のNISAで「買付」と「積立」は何が違う?金額買付・積立買付の使い分け

証券会社の注文画面で「買付」と「積立」の2つの道に分かれる様子を示すイラスト 新NISA
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SBI証券で投資信託のページを開くと、「買付」「売却」「積立」のボタンが横に並ぶ。初めて見たとき、俺も一瞬止まった。どっちを押せばいいのか、NISAならどっちなのか、画面には書いていない。

購入方法としては「買付」と「積立」の2つがあるが、買っている商品は同じだ。違うのは買い方の手続きだけ。

SBI証券の投資信託画面に表示される買付・売却・積立ボタン

結論|SBI証券の「買付」と「積立」の違い

先に答えを置く。

  • 買付:自分が買いたいと思ったタイミングで、その都度注文する
  • 積立:金額と頻度を先に設定して、あとは自動で買い続ける

SBI証券の投資信託には、注文方法が「金額買付」「口数買付」「積立買付」の3つある。このうちNISAで使えるのは金額買付と積立買付の2つで、口数買付はNISAでは選べない。つまり画面の前で君が迷うのは、実質この2択だ。

本記事の制度と画面は2026年9月時点のものだ。


SBI証券の金額買付・口数買付・積立買付の違い

金額買付とは

買うときに「いくら分」と金額を指定する注文方法だ。3万円と入れれば3万円分が買われる。

スポット購入、つまり自分の好きなタイミングで単発で買う場合は、基本的にこれを使う。

口数買付とは

「何口買うか」を指定する注文方法。原則1万口単位で、分配金の再投資は選べない。

初心者がわざわざ選ぶ場面はほとんどない。そしてNISAでは使えない。

積立買付とは

こちらも金額で指定する。口数の指定はできない。設定した金額と頻度で、以後は自動的に買い続ける方式だ。

頻度や引落方法にはいくつか選択肢があるが、設定手順まで書くとこの記事の趣旨から外れるので、別記事で扱う。

預り区分ごとの選択可否

買付方法と預り区分(特定/一般/NISA)の組み合わせは、SBI証券が公式に整理している。

買付方法NISA成長投資枠NISAつみたて投資枠特定/一般
金額買付○×○
口数買付××○
積立買付○○○

NISAでの買付は金額買付か積立買付のどちらかで、口数買付は受け付けていない。

ひとつ注意がある。NISAで買うつもりが特定/一般預りで約定した場合、あとからNISA預りへ変更することはできない。注文を確定する前に、預り区分が「NISA(成長)」になっているか確認しておきたい。


新NISAでは買付と積立をどう使い分ける?

つみたて投資枠

年間の投資枠は120万円。買付方法は累積投資契約にもとづく積立に限定されていて、スポット購入はできない。

これはSBI証券の都合ではなく、制度側の決まりだ。だから画面でつみたて投資枠を選ぶと、金額買付という選択肢がそもそも出てこない。仕様を疑う必要はない。

成長投資枠

年間の投資枠は240万円。SBI証券で対象の投資信託を買う場合は、積立買付だけでなく、金額買付によるスポット購入もできる。

「ボーナスが入ったから今月だけ多めに買う」ができるのは、この枠だ。

SBI証券でNISA成長投資枠を選択して金額買付する画面

買付と積立は併用できる

つみたて投資枠と成長投資枠は併用できる。非課税保有限度額は合計1,800万円で、うち成長投資枠は1,200万円までだ。

さらにSBI証券では、同じ銘柄を複数の預り区分で持てる。オルカンをつみたて投資枠で積み立てながら、同じオルカンを成長投資枠で金額買付する、という形も取れる。どちらか一方を選ばされる話ではない。

そもそもその銘柄がNISAで買えるかどうかを自分で確かめる手順は、NISA対象かどうかを自分で確認する方法に書いた。


買付と積立はどっちを選べばいい?

用途で分かれる。

  • 毎月決まった額を、判断を挟まずに買い続けたい → 積立
  • 余剰資金が出たタイミングで自分の意思で買いたい → 買付(金額買付)

ここで「じゃあ自動で買える積立のほうが優れているのでは」と思った人がいるはずだ。そうではない。この記事で比べているのは注文手続きの違いであって、一括で買うのと毎月買うのとどちらが増えるかという損得の話ではない。その論点はボーナスは一括投資か積立かのほうで扱っている。

積立は一度設定すれば、毎回「今買うか」を判断しなくていい。買付は自分のタイミングで買える代わりに、その都度自分で判断する必要がある。 手間と裁量を交換しているだけだ。

押し間違えが怖いなら、見る場所は決まっている。注文を確定する前に、取引パスワードを入力して注文確認画面へ進む流れになる。そこで「取引種別」と「預り区分」の2行だけ読めばいい。預り区分は約定後に変更できないので、確認するのはそこだ。


俺はオルカンを積立、S&P500をスポット購入している

俺はSBI証券を使っていて、つみたて投資枠ではeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を毎月4万円、積立買付で入れている。設定したあとは触っていない。商品名の見分け方は、SBI証券でオルカンはどれ?「除く日本」と間違えない見分け方に書いた。

一方で成長投資枠では、S&P500を金額買付でスポット購入している。

SBI証券のNISA成長投資枠で金額買付する注文確認画面

深い戦略があってこの形にしたわけじゃない。オルカンとS&P500のどちらにするかで迷ったので、両方持つことにした。決めきれなかった結果が、そのまま枠の使い分けになっている。

SBI証券のNISA成長投資枠で買付注文が完了した画面

これは俺の使い分けの一例で、買付と積立のどちらが優れているかを示すものではない。オルカンを積立で持ち続けている理由そのものは、オルカンを買い続ける理由に書いた。


よくある質問

Q. NISAは積立と買付のどちらがいい?
目的で決まる。毎月の購入を自動化したいなら積立、手元の余剰資金を自分のタイミングで入れたいなら買付。注文方法が「買付」か「積立」かという違いだけで、どちらかを選んだだけで税制上有利になるわけではない。

Q. 成長投資枠でも積立できる?
できる。SBI証券では、成長投資枠の対象となる投資信託を積立買付でも金額買付でも購入できる。

Q. 積立中に同じ銘柄を追加で買える?
買える。つみたて投資枠で積立している銘柄を、成長投資枠で金額買付する形なら可能だ。同一銘柄を複数の預り区分で保有できる。

Q. つみたて投資枠でスポット購入したいのに選べない。
仕様どおりだ。つみたて投資枠は累積投資契約にもとづく積立に限定されていて、スポット購入は制度上できない。単発で買いたいなら成長投資枠を使う。

Q. 口数買付は使わなくていい?
NISAでは使えないので、NISA枠で投資信託を買う限り出番はない。


まとめ

買付は自分のタイミングで都度注文する方法、積立は金額と頻度を決めて自動で買い続ける方法。SBI証券にはこのほかに口数買付があるが、NISAでは使えない。

つみたて投資枠は積立のみ、成長投資枠は積立もスポット購入も可能。この2枠は併用できるし、同じ銘柄を両方の枠で持つこともできる。

押すボタンで運用成績が決まるわけじゃない。決まるのは、入金を自動化するか、自分で判断し続けるかという段取りのほうだ。まずは自分の口座で、注文画面の「取引種別」と「預り区分」を開いて確認してみてほしい。

商品の確認から注文後のチェックまで、NISAで買う手順の全体はSBI証券のNISAの買い方を初心者向けに解説にまとめた。


参考にした一次情報


※本記事は2026年9月時点の制度・画面にもとづく個人の記録であり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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