「年金、不安だけど何もしてない」——それ、俺も2年前まで全く同じだった。
年金定期便が届くたびに「やばいな」と思って、でも何もしないまま封筒を閉じる。そのループ、いつまで続けるつもりだ。
俺は会社員として、iDeCoで「自分年金」を作ることにした。口座開設から掛金設定まで、実際にやったことを全部書く。
結論
年金不安は「感じるだけ」で終わらせるな。iDeCoで自分年金を作る選択肢を、今日一度は調べてみてほしい。俺はNISAを土台にして、iDeCoは月1万円の上乗せにしている。
「難しそう」は一回置いといて。やってみたら、証券口座を開くのと大して変わらなかった。
そう判断した理由
1. 公的年金だけでは、数字が合わない
年金定期便を開いたとき、正直かなり焦った。
このまま65歳まで働いたとして、受け取れる見込み額が月に何万円か書いてある。悪い数字じゃないかもしれない。でも今の生活費と照らし合わせると、普通に足りない。
しかも、厚生労働省の財政検証では標準的なシナリオでも所得代替率は現在より低下する見通しが示されている。感情論じゃなく、国の試算で示されている見通しだ。
2. iDeCoは、掛金の分だけ税金が軽くなる
iDeCoの最大のメリットは節税だ。
掛金が全額所得控除になる。月1万円積み立てるなら、年間12万円が課税所得から丸ごと消える。所得税・住民税が合計20%のゾーンにいる人なら、年間2万4,000円の節税になる計算だ。
この節税は、所得税・住民税を払っている人なら制度上受けられる効果だ。いくら軽くなるかは税率で変わる。ただ、運用の成績は別の話で、保証はない。元本割れすることもあるし、俺も始めた直後はそうだった。
3. 60歳まで引き出せないのは、むしろ強制ロックで「使わない」が貫ける
「60歳まで引き出せないのが怖い」という声をよく聞く。
でも俺の見方は逆だ。老後資金って、引き出せちゃうから使っちゃうんだよ。iDeCoは引き出せない仕組みだからこそ、途中で使い込まずに老後まで持っていける。ただ、残る金額が保証されるわけじゃない。生活防衛資金を別に持っておけば、ロックは弱点じゃなく武器になる。
実際に俺はこうした
| 項目 | 俺の選択 | 理由 |
|---|---|---|
| 証券会社 | SBI証券 | NISAと同じ口座にまとめるため |
| 運用商品 | SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 低コスト・全世界分散 |
| 開始時期 | 2024年12月分から拠出開始 | 年金定期便を見て申込 |
| 初期掛金 | 月2万円 | 節税効果を最大化したかった |
| 現在の掛金 | 月1万円 | キャッシュフロー見直し後に減額 |
口座開設は申込書を郵送するやつで、届くまで2〜3週間かかった。ここが一番「長いな」と感じたポイント。ただ、書類を出してしまえばあとは待つだけだ。
運用商品は全世界株式一本にした。NISAと同じ「全世界に分散」という思想でいい。わざわざ別の銘柄を選ぶ理由がなかった。
掛金は最初2万円でスタートしたが、家計を見直して今は1万円に下げた。減額手続きは少し面倒だったが、できないわけじゃない。生活を圧迫するくらいなら下げる。それで正解だと思っている。
実際の数字で振り返るとこうなる。
- 2024年度(開始〜2025年3月):拠出額40,000円 → 資産残高35,206円(一時的に含み損)
- 2025年度:拠出額220,000円(累計260,000円)→ 資産残高286,441円
- 2026年度(2026年7月4日時点):拠出額30,000円(累計290,000円)→ 資産残高367,898円
累計拠出額290,000円に対して、2026年7月4日時点の評価損益は+77,898円(+26.9%)。始めた直後は元本割れしていたが、全世界株式インデックスに積立を続けた結果、この時点ではプラスに転じている。もちろん今後マイナスに戻ることもある。これは「必ず増える」という話ではなく、「続けた記録」の話だ。
受取時のことも、始める前に一回考えた。iDeCoは「一時金」「年金形式」「併用」の3択になる。税制上の有利不利があるので、ここは後回しにしない方がいい。俺は退職金との兼ね合いで「年金形式メイン+一部一時金」を今のところ想定している。
こういう人は別の判断でもいい
- 毎月のキャッシュフローがギリギリで、生活防衛資金もまだ薄い人。まずそっちを固めるのが先だ。→ 生活防衛資金の作り方はこちら
- 近い将来に大きな出費(家の購入・子どもの教育費)が確定している人。60歳まで引き出せないデメリットが本当にデメリットになる。
迷ったときに見るポイント
- 生活防衛資金(生活費6ヶ月分)は確保できているか
- 掛金は無理のない金額か(最低5,000円から始められる)
- NISAと同じ証券会社にまとめると管理がシンプルになる
よくある誤解
「iDeCoは難しい」→ 違う。
口座開設の書類が紙ベースで郵送なのは面倒だが、やること自体は証券口座開設と変わらない。運用商品も全世界株式一本で完結する。難しいのは最初の2週間だけだ。
「掛金は一度決めたら変えられない」→ 違う。
年に1回変更できる。俺も実際に2万円から1万円に下げた。ライフステージに合わせて調整すればいい。
今日やること
- SBI証券のiDeCoページを開いて、掛金シミュレーターで節税額を確認する
- 月5,000円でいいので、今の生活を圧迫しない掛金を決める
- 口座開設の申込書を請求する(これだけでいい、今日は)
→ あわせて読む:新NISAとiDeCoはどっちを先にやるべき / 個別株もやってる俺が、それでもオルカンを積み続ける理由
まとめ
年金が不安なら、不安のまま放置するのが一番まずい。
iDeCoは節税しながら老後資産を作れる仕組みだ。60歳まで引き出せないのは、老後まで使い込まずに持っていくための設計だと俺は考えている。
掛金は月5,000円からでいい。始めた事実が、20年後の自分を助ける。


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