正直、ずっと銀行株にはあまり興味がなかった。
配当は悪くない。
でも地味だし、成長の絵も見えにくい。
俺みたいな放置系には、JTやKDDIみたいな「黙って持っていれば配当をくれる株」のほうが性に合っていた。
ただ、最近は少し考えが変わってきた。
「金利ゼロ」が終わった、という話
日銀は2024年3月にマイナス金利政策を解除した。さらに2025年1月には政策金利を0.5%程度に引き上げ、2026年1月時点でも0.75%程度での運営が続いている。日本は少しずつ、「金利のある世界」に戻りつつある。
銀行株が金利と連動しやすい理由は、かなりシンプルだ。
銀行は、預金などで集めた資金を、より高い金利で貸し出すことで収益を得ている。
この貸出金利と預金金利の差が、いわゆる「利ざや」だ。
長く続いたゼロ金利・マイナス金利の時代は、この利ざやがかなり薄かった。
でも金利が上がる局面では、貸出金利のほうが預金金利より先に動きやすく、収益改善への期待が出やすい。
しかも今は、東証が資本コストや株価を意識した経営を強く促している流れもある。2023年3月以降、プライム市場とスタンダード市場の上場企業に対して、資本コストや資本収益性を意識した改善・開示が求められてきた。こういう環境では、大型株でも増配や自社株買いへの期待が高まりやすい。
放置系としては、わりと嫌いじゃない展開だ。
俺がいま銀行株を仕込もうと思っている理由
実は、JTを一部売却して、その資金で三菱UFJ・三井住友FG・三菱商事をトランシェ(分割)買いしようとしている。
「なぜJTを減らすのか」は別の記事で詳しく書くとして、銀行株を候補に入れた理由はシンプルに3つある。
① 金利上昇の恩恵を受けやすいセクターだから
日本の金利環境は、少なくとも数年前とは明らかに変わった。
ゼロ金利が当たり前だった時代から、少しずつ景色が変わっている。
その変化の恩恵を受けやすいセクターを持っておきたい。
そう考えると、やはり銀行は外しにくい。
② メガバンクなら比較的放置しやすいから
地銀は、再編や地域経済への依存、債券評価損の見え方など、考えることがどうしても増える。
その点、三菱UFJや三井住友FGのようなメガバンクは、事業の厚みもあるし、収益源も分散している。
仕込んだら、あとは配当を受け取りながら保有しやすい。
放置系の俺には、ここがかなり大きい。
③ ポートフォリオに「金利上昇で得をしやすい株」が足りなかったから
JT、ENEOS、KDDI、壽屋、第一生命HD。
今の保有株を見直してみると、金利上昇の恩恵を真正面から受ける銀行株がなかった。
第一生命HDは金利上昇が追い風になり得るけれど、やはり銀行とは少し性格が違う。
だったら、メガバンクを少し組み入れておくのは自然だと思った。
リスクも一応書いておく
もちろん、良いことばかりではない。
まず、株価はすでにかなり上がっている。
政策修正と資本効率改善の流れを受けて、銀行株はすでに見直されてきた。
だから「今さら高値掴みでは」という不安は普通にある。
次に、景気悪化局面では逆風もある。
金利が上がっても、景気が冷えて貸し倒れリスクが増えれば、銀行にはマイナスだ。
さらに、債券の評価損リスクもある。
金利が上がれば既発債の価格は下がる。
特に債券運用の影響が大きいところは、見方が少し難しくなる。
だからこそ、一気に買うつもりはない。
トランシェで少しずつ仕込んでいく。
放置系でも、さすがに全額一発ドンはしない。
そこまで雑ではない。たぶん。
まとめ
ゼロ金利が「普通」だった時代は、もう終わりつつある。
日本が「金利のある世界」に戻るなら、その恩恵を受けやすいセクターをポートフォリオに加えておく。
それは、放置系なりにかなり合理的な判断だと思っている。
メガバンクを少しずつ買って、あとは配当を受け取りながら寝かせておく。
——今のところ、これが俺の答えだ。
※本記事は個人の投資記録・考えをまとめたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身でお願いします。


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